今、一人で子どもを育てていくに十分な収入がありますか?
女性の社会進出が進んでいるとはいえ、日本は先進国の中では依然として低い水準にあり、
男女間の年収格差も現実には存在します。
もしも死別や離婚によってシングルマザーになった場合、生活に困るケースも十分考えられます。
いざという時に子どもとの生活を守れるよう、公的支援や保険について知っておくと良いでしょう。
母子家庭が受けられる主な支援
調べてみると、沢山の公的支援があることに驚かれるかと思います。
●児童手当/児童を養育する親に国から支給される手当。
●児童扶養手当/一人親家庭の児童の為に、地方自治体から支給される手当。
●児童育成手当/一人親家庭を対象に、地方自治体から支給される手当。
●住宅手当/賃貸住宅に住む一人親家庭に、地方自治体から支給される手当。
●ひとり親家族等医療費助成制度/一人親家庭を対象に地方自治体が助成。
●乳幼児や義務教育就学児の医療費助成/地方自治体による制度。
収入や子どもの年齢、住んでいる地域によっても違いがあるので、注意してください。
また、支給には条件があります。
例えば児童扶養手当は、養育者の所得が一定水準以下であることや、子どもの年齢が
18歳に到達して最初の3月31日(年度末)までの間であること等です。
母子家庭が受けられる主な割引・減免制度
以下のように割引や減免が受けられるものもあります。
●所得税・住民税の減免
●国民年金・国民健康保険の減免
●保育料の減免
●上下水道料金の減免
●交通機関の割引
その他、配偶者が亡くなった場合の遺族年金や、
お子さんが障がいを有する場合の特別児童扶養手当等もあります。
生活保護の制度も忘れてはいけませんね。
すべての制度に言える事ですが、受け取るには条件があり、申請が必要です。
支給条件に当てはまらない場合も、残念ながらあります。
しかし、知識として持っているだけでも、いざという時に安心感があるのではないでしょうか。
保険の種類
公的な支援についてはおおまかに見てきました。
ただし、まだまだ不安はありますよね。
例えば、子どもが大きくなるにつれて、受けられる公的支援は減っていくのに、かかる学費は増えていく・・・。
自分が病気や事故で働けなくなったら?
こういった様々な事態に備えて、保険の検討も必要かと思います。
保険、と聞くと、「生命保険」と「医療保険」がまず思い浮かぶのではないでしょうか。
この二つも勿論大切ですね。
他にも、高校や大学進学に向けて教育資金を確保する「学資保険」、
母親に何かあった時に子どもの生活費を補う「収入保障保険」等もあります。
学資保険に生命保険と医療保険がついているタイプもありますし、
メリット・デメリットをよく検討して、自分に合ったものを見つけるようにしてください。
女性の活用がさかんに話題になっていますが、出産・育児を担いながら、
女性が十分な経済力を身につけるにはハードルが高い現実があります。
今ある制度や保険をうまく利用して、子どもとの生活を守っていってくださいね。