離婚してシングルマザーとして子供を育てて行くのはとても大変な苦労があると思います。
子育てと仕事を一人でこなして行かなくてはなりません。だからこそ、子供に不自由な生活をさせないためにも、離婚時に養育費についてきちんと取り決めなくてはなりません。
元夫の力は極力借りたくない、そう思っても養育費は子供のためにきちんと貰うようにしましょう。そこで、ここでは子供が不自由なく生活して行くために必要な養育費額などを説明して行きます。
子供が成人するまでに必要な費用とは
子供が成人するまでに食費などの生活費の他、医療費、教育費などさまざまな事にお金が掛かります。離婚時にはそれを考慮して養育費額を決定します。
子供が誕生してから大学を卒業するまでに掛かると予測される費用は以下になります。
(1)出産・育児費用・・・約90万円
(2)大学卒業までの食費・・・約670万円
(3)大学卒業までのおこずかい・・・約450万円
(4)大学卒業までの衣料費・・・約140万円
(5)大学卒業までの医療費や理美容費・・・約190万円
(6)大学卒業までの子供の私的所有物に掛かる費用・・・約90万円
上記は教育費以外に掛かる費用です。教育費は子供がどのように進学するかで変わってきます。
一番お金の掛からないのが、幼稚園から高校まで公立、大学は国立を選択することです。その場合の教育費は約1,350万円です。幼稚園から大学まで全て私立だとすると教育費は約4,500万円ほどになります。
平均的な養育費額
養育費は子供一人当たり幾らで支払ってもらうことができます。養育費は基本的に子供の年齢と双方の所得に応じて決定されることが多いようです。
例えば、子供が0歳~14歳、父親の所得年収が700万円、母親の所得年収が250万円だったとします。その場合の養育費は月4万円~6万円が相場です。
離婚時に母親に所得がない場合は月5万円~8万円が相場となっています。基本的に養育費は子供が成人するまでとされていますが、大学進学を目指している場合は、大学卒業の年まで養育費が支払われることになります。
まだ子供が幼く、大学に進学するかどうか不明な場合は、とりあえず20歳まで養育費を支払ってもらう取り決めを行うと良いでしょう。
実際に大学に進学が決まった際には、養育費延長申請ができますから安心して下さい。
できるだけ多くの養育費をもらうためのポイント
シングルマザーとして子供に不自由させることなく生活していくためには、できるだけ多くの養育費を獲得したいと思いますよね。そこでここでは、できるだけ多くの養育費を獲得するためのポイントを紹介して行きます。
夫の収入を把握しておく
夫の収入が多ければ多いだけ養育費も多くもらえます。
結婚生活で夫の収入をきちんと把握している場合は良いのですが、中には毎月決まった生活費だけ夫から貰い、実際の収入を知らない方もいらっしゃいます。その場合は、夫の給料明細などを確認しておくようにしましょう。
子供の将来的な学習計画を明確にしておく
子供が幼いとどのような教育を受けさせるか具体的に決まっていないと思います。しかし、ある程度子供の学習計画を明確にしておくことで、それを主張することができるので養育費増額に役に立ちます。