養育費は子供が成人するまで支払われるため長期に渡ります。その間、互いの状況が変わるのは当然のことなのですが、養育費支払拒否をされたという方も結構いらっしゃいます。
借金で養育費までお金がまわらない、そんな理由で養育費支払拒否をされたらどうしますか?養育費は子供のためのお金です。それが支払われなくなったら生活も苦しくなるのではないでしょうか。
そこで、ここでは養育費支払いの拒否をされた場合の対処法を紹介して行きます。
借金が理由で養育費の支払い拒否は可能?
借金は自己都合であり、子供に何の関係もありません。親の子に対する養育義務は借金など経済状態に左右されるものではありませんから、借金があろうが失業中であろうが養育費を支払う義務があります。
しかし、養育費を支払わず何ヶ月も何年も滞っているなんてケースも多々あります。
「どうせ言っても支払ってくれないし」と半ば諦めてしまったら子供の養育に何らかの影響が出てしまうのではないでしょうか。相手がどんなに借金があってもしっかり養育費を支払ってもらうのは当然の事です。
相手の経済状況を踏まえ、最初に取り決めた養育費が減額されてもしっかり毎月支払ってもらうべきだと思います。どうしても話し合いで解決できない場合は、家庭裁判所に調停を申し入れましょう。
過去に支払われなかった分の養育費もしっかり払ってもらいましょう!
何ヶ月も何年も離婚時に取り決めた養育費が滞っているという方はたくさんいらっしゃるでしょう。どんなに催促しても、何度連絡をしても支払ってもらえず、半ば諦めているなんて事もあるでしょう。
しかし、親として子供を養うための養育費を払わないなんて許せる事ではありません。これからしっかり滞ることなく養育費を支払ってもらうと同時に、これまで滞っていた分の養育費もしっかり支払ってもらいましょう!
過去の養育費を支払ってもらうために、まずは内容証明を郵便局から送りましょう。内容証明には、今後一切滞納しないことなども含め記載した方が良いでしょう。
内容証明を自分で作成する自信がない場合は、弁護士に依頼すると5,000円~2万円ほどで引き受けてくれます。自分で作成するよりも弁護士の名前が入っていた方がすぐに支払ってもらえる可能性が高いでしょうし、今後滞りなく支払ってもらう手順を弁護士がアドバイスしてくれる可能性もあるのでお勧めです。
借金が理由で養育費の減額の申し出があった場合の対処法
これまできちんと養育費を支払ってくれた相手から、借金が理由で養育費の減額の申し出があった場合、あなたならどう対処しますか?
借りた額にもよりますが、確かに借金の返済は大変です。しかし、離婚後に相手が勝手に借金した事だとしたらあなたや子供に全く関係ない話ですよね。
大抵の方は「NO!」と答えたいと思うのですが、まずはなぜ借金したのか、幾らの借金をしたのかなど細かく詳細を聞きましょう。
あなたの問いに真摯に答えてくれるようであれば、自分の経済状況を踏まえ減額を考えてあげるのも良いかもしれません。借金は何年間続くのか聞いて、その期間のみ減額を許すのも良いでしょう。
ただ、それにより子供に不自由な生活をさせてしまう恐れがあるならば、減額を認めることはしない方が良いと思います。あくまで養育費は子供のためのお金です。親の勝手な都合で子供に迷惑を掛けてはいけません。