離婚後、養育費とは別に「子供の教科書代」「子供の制服代」「子供の学習塾代」と元妻が何かと費用を請求してくると悩んでいる方が結構いらっしゃいます。
子供が可愛いがために、それに応じてはいるけれど、それって本当に支払わなくてはいけないのか疑問に思いますよね。
そこで、ここでは、養育費以外に何かと請求される費用の支払い義務とその対処法について説明していきます。
養育費以外の費用を支払う義務
学費や塾の費用の他、お祝い金など、元妻から何かと費用を請求されるといったケースがあります。それに対し、あなたがその請求を受ける義務はありません。
もし仮にその都度請求されるがまま支払っていると、どんどん「もっと支払ってもらえる」と思われてしまいます。学費や塾代、子供の生活費などは全て養育費に含まれているため、別途支払う義務はないのです。
子供が進学した場合に親として子供にお祝い金をあげるのは良いと思いますが、元妻がそれを要求するのは間違っています。もちろん、親として善意で要求された費用を支払うのは良いのですが、絶対に要求を受けなくてはならない義務はないと言う事を覚えておきましょう。
養育費以外の費用を支払って失敗した例
元妻から養育費以外の費用を色々と請求され、言われた通りに支払っていると、とんでもない事になる場合があるのです。
学費が足りない、塾の費用が足りないと元妻に言われるがまま支払っていることで、元妻は「もっと支払ってくれる」と確信してしまいます。それにより、元妻が養育費の増額調停を行ったという実際のケースがあるのです。
離婚時とは教育方針が変わることにより、学費や塾費用が高くなることもあります。それにより養育費以外の費用をあなたに請求しているのかもしれませんが、元妻が独断で子供の教育方針を決めるのは間違っているでしょう。
確かに子供を育てているのは元妻かもしれませんが、養育費を支払っているのはあなたです。養育費以外の費用の請求があったら、元妻の子供への教育方針をしっかり聞くことをオススメします。
それに納得すれば、子供のためにその費用を支払っても問題ないと言えるでしょう。
養育費以外の費用の請求があった場合の対処法
子供の学費など、養育費以外の請求が多々あった場合の対処法を紹介していきます。
◇請求があったらなぜ必要なのかを問う
養育費をしっかり支払っているのにも関わらず、学費や教科書代などを別途請求されたら、なぜ養育費で賄うことができないかをしっかり問いましょう。
自分が納得するまでお金を支払わないようにするのがポイントです。
◇養育費の使い道を明確にさせる
中には養育費を別の事に使用している方がいらっしゃいます。子供のために使っているならまだしも、自分の欲のために使用していたら?
そのために、教科書代や塾費用を別途要求されても困りますよね。そこで、養育費以外に請求が多々あった場合は、養育費の使い道について明確にさせることが先決です。
曖昧にされた場合は、家庭裁判所に調停を起こしても良いと思います。
◇子供の進学について再度話し合う
離婚時とは違い、子供もどんどん成長していきます。それと共に、子供が進む進路も変わって行くでしょう。そこでこれまで十分だと思っていた養育費が足りなくなることも考えられます。
子供の進学についてじっくり話し合うことで養育費増額なども考えてみてはいかがでしょうか。