「養育費を支払う義務は、男親にある」と考えていませんか?
ドラマなどを見ても、養育費を支払っているのは男であることが多いため、そのようなイメージを持っている人がいるかもしれませんが、そのイメージは間違えています。
養育費を支払う義務については親権をどちらが得るのかということで大きく変わってきます。
親権も母親が絶対的に得ることができるというものではありません。子供がまだ乳飲み子である場合や父親側に養育できるだけの環境が整っていないというようなことがあれば、母親が親権を得るということが多いのですが、逆のパターンも考えられます。
このようなことまで考えていくと「養育費を支払う義務」というのはものすごくややこしいものになってしまいますが、よく考えると自ずとわかってくるものなのです。
まず、養育費というは子供のためのものです。
今まで夫婦でカバーしてきたこともを育てるためのお金が一人ではまかないきれないから、離婚した後も養育については夫婦でやっていきましょうということです。その形として養育費があるのです。
ということは、養育費を支払う義務というのは「親権を持っていないほうの親」になるということですね。
親権を持っているということは「子供を育てている」、「子供と共に生活している」ということになりますから、養育のためのお金を使うのは親権を持っている親のほうなのです。
だから、養育費の支払いの義務は、親権を得ていない親にあるということです。
つまり、男親であれ、女親であれ、「親権を有していないほうの親が養育費を支払う」ということです。