離婚後考えなければならない保険といえば、生命保険や医療保険が一番に思いつく方が多いかもしれませんが、お子さんのいらっしゃる方の場合はそれだけではありません。
その代表的なものが学資保険です。
父方が親権を得た場合は、あまり金銭的な不安はないかもしれませんが、離婚というケースでの多くは母方が親権を得ることになります。
これは一般的に、教育上はやはり母親のもとで暮らした方が、子供のためであるという判断からそうなることが多いのですが、その一方お母さん一人の手でお子さんを育てていくとなると、金銭面での困難が待ち受けています。
将来成長したお子さんがどのような道に進みたいと希望しても、それを叶えてあげられるような備えはしておきたいところです。
そのために役立つのが学資保険なのです。
学資保険とはどのようなものかよく判らない、という方のために簡単に説明すると、学資保険というのはその名の通り子供の教育費のために掛ける保険のことで、満期になると満期保険金を支払ってもらうことができるという点が特徴です。
つまりどちらかというと積立金のようなイメージを描いてもらうと解りやすいかもしれません。
学資保険の満期時は、概ね15歳もしくは18歳の2通りに分けられており、高校受験や大学受験の時期に合わせられるようになっています。
また通常学資保険では、契約期間中に万一契約者であるお母さん等が亡くなってしまった場合、それ以降の保険料の支払いは全て免除となります。それだけではなく、満期の時期が訪れると予定していた通りの満期保険金が全額支払われますので、もしものことがあってもお子さんにはしっかり保障が行われるようになっています。
さらに学資保険には、子供の医療費や死亡時の給付金などの保障を付けたものもありますが、それによって学資保険そのものの満期保険金が少なくなってしまったり、といった本末転倒となってしまうケースもありますので十分注意しておきましょう。
保険選びは元来どれもややこしいものですが、特にこの学資保険に関しては各保険会社毎の特色があり、微妙な保障内容の違いが出やすいですので、自己判断のみでは失敗してしまいがちです。
詳しい方に相談したり、保険のアドバイザー等プロに相談するのも有効です。
また保険会社は1ヶ所だけで決めてしまうのではなく、インターネットの一括見積もり等を利用するなどして、必ず複数社の見積もりと条件を比較して検討することが大切です。