親権と養育費、それはある意味真逆の位置に属している二つかもしれません。
子が１人であれば親権を持てば養育費を貰う立場になりますし、養育費を払うという事は自分自身の下には子供がおらず離れた場所の子供に養育の為の費用を負担するという状態です。
しかしこの二つは互いが存在する為に非常に重要な存在となってもいます。
まず親権、こちらは決定しないかぎりはそもそも離婚が成立しません。
子供がいる場合の離婚の際には必ず親権を決定してからの離婚となりますので親権に関しては離婚関連全体において重要な存在でもあります。
養育費もまた、親権を持つ親にとっては離婚後の生活において非常に重要な存在にもなります。
そういった説明をすると、中には
「親権を持てば養育費を払わなくても良い」
と考える人もいるかもしれません。確かに親権を持てば養育費を貰う側になるという旨の話は先ほども説明しました。
しかし親権と言うのは基本的に子供に愛情を持って育てられるかどうかが重要となる部分ですので少なくともその理由が主立って親権を貰えるという人は存在しません。
更に養育費を支払わなくて良くても離婚の状況によっては慰謝料を請求される場合はあります。
お互いの生活と子供の幸せの為を考えるのであれば親権と養育費の関係をお金を貰う側とそのお金といったような考え方ではなく、子供を育てながら生きていく側と子供が生きる為の必要経費と考え、軽はずみな気持ちで親権を主張するような事はないようにするようにしましょう。