お子さんがいる場合、離婚時に親権についてと養育費の話し合いをしなくてはならないでしょう。離婚について色々と話し合いをしていく際に、最初に決めるのが親権ではないでしょうか。そして親権が決まったら、今度は養育費を話し合います。
でも、養育費をもらう側は「どのくらいもらえるのか?」と不安になりますよね。養育費はお子さんを育てていくための費用です。そのためできるだけ多くの養育費をもらいたいと思うのが当然ではないでしょうか。
そこで、ここでは、養育費をできるだけ多くもらうために知っておいた方が良い事項を紹介していきます。
養育費の範囲とは
養育費はあなたが生活するための費用ではありません。あくまで子供を育てるために掛かる費用だと言うことを忘れてはいけません。
具体的には「子供の衣食住」「子供の教育費」「子供の医療費」「子供が成人するまでに必要な費用」が養育費に含まれています。そんな養育費ですが、ある程度相場はありますが、相手の収入やあなたの収入により異なってきます。
また、上記に紹介した養育費に含まれる具体的なものにも個人差があります。
例えば、教育費ですが、幼稚園~大学までの費用の他、学習塾に通うための費用、家庭教師を雇うための費用、予備校の授業料、クラブ活動の費用など、お子さん一人ひとり掛かる費用が異なります。それも全て含まれるのが養育費なのです。
養育費を請求できる状況について
子供が居るからと言っても、お子さんが20歳以上の場合は養育費を請求することはできません。基本的にお子さんが20歳以下であり、大学生以下であることが条件とされています。
18歳以上で大学や専門学校に通っておらず、働けるのに働かないお子さんが居る場合は、養育費が適応されない場合があります。また、どんな状況で離婚したとしても、未成年のお子さんが居る場合は基本的に養育費支払いの請求をすることができます。
但し、相手が(養育費を支払うべき側)失業中であったり、あなたの方が収入が多い場合は、希望する額をもらえない可能性があります。
適正な養育費をもらうために
養育費は少しでも多くもらいたいというのが本音ではないでしょうか。養育費は長い期間もらうことのできる『離婚の代償』だと思います。
例えば、お子さんが5歳の場合、1万円でも多くもらえれば、15年×12ヶ月=180万円ももらえる金額に差がでるのです。少しでも養育費を多くもらうために以下の事をしっかり覚えておきましょう。
<1>相手の収入をきちんと把握しておく
夫婦でも互いの収入額を良く知らないという場合があります。しかし、離婚時に養育費を決める際は相手の収入をきちんと知っておかなくてはなりません。
離婚時に慌てて相手の給料明細を探したりするのではなく、あらかじめ確認しておく事をオススメします。相手の収入が多ければ多いだけ養育費も多くなるというのが理由です。
<2>将来的な子供の学習計画を明確にする
まだお子さんが幼稚園や保育園に通っている段階では、中々将来の学習計画を立て難いのは分かります。しかし、親としてお子さんを大学まで通わせたいと思うならば、それまでの学習計画を明確にしておくことが大切です。
中学受験、高校受験、そして大学受験のために学習塾に通わせる、私立の学校に通わせるなど、明確にしておき、養育費を話し合うことが大切です。
お子さんの学習計画は紙にきちんと記載して主張するようにしましょう!